村野瀬玲奈ブログの記事の感想『なぜ衆議院三分の二による再可決を…』
村野瀬玲奈の秘書課広報室『なぜ衆議院三分の二による再可決を問題にするのか(インド洋対米給油新法について)』
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-564.html
この手続自体は憲法上、あるいは法律的に不正というわけではありませんが、この手続をここで用いることがなぜ重大な問題なのか、私の言葉で説明します。
衆議院と参議院で別々の議決が出たということは、この法律が内容的に十分に検討されて問題点をすべてクリアしているとは言えず、十分な合意に達していないということを意味します。あるいは、この法律と民意との乖離がある程度を超えていると判断されるということを意味します。あるいは、この法律に含まれる問題性の度合いがある閾値を超えたということを意味します。
ただし、衆議院と参議院で可決された法律がすべて、内容的に十分に検討されて問題点をすべてクリアしているとは私は考えません。たとえば、安倍政権で強行採決された17の法律は問題点を多く積み残したままで採決されました。
教育の主体を子どもから国家に移した反民主主義的な毒を含む2006年版教育基本法、法律そのものに盛り込むのではなくたくさんの付帯決議を付けて不完全な部分、不公正な部分、不公平な部分をごまかした改憲手続法(国民投票法)が、問題を積み残したままの法律の代表格です。日本の国会では、審議時間が何十時間経過したこと、参議院で衆議院の何割の審議時間を費やしたことが採決の時がきた条件とされるわけですが、なんと表面的で薄っぺらい基準でしょうか。費やされた時間ではなく、議論の中身の方が重要なのに。
話を今回のインド洋対米給油新法に戻すと、この給油活動によって具体的に何が達成されたのか、これから具体的に何を達成しようとするのか、これがこの法律の本質です。しかし、この本質について具体的な説明も具体的な見通しも何も政府自公与党からは語られていません。
参議院で否決されたのは当然であると考えますが、これをうけて本来政府与党がすべきことは、両院協議会を開くなどの方法で、この給油活動によって具体的に何が達成されたのか、これから具体的に何を達成しようとするのかについて改めて明らかにすることだったはずです。いえ、本来はそうでなければなりませんでした。
民主主義政治の実践に必要なのは、話し合いによる合意形成のプロセスです。政府与党は話し合いをする気がない、合意形成をする気もない、つまり民主主義政治をする気もないという実例がまた一つ積み上げられたことになります。
政府与党は本質的な議論から逃げながら、形式だけを整える。言ってみれば、政府与党は審議拒否をしているのです。
(中略)
ところで、今回の衆議院再可決で、この給油活動によって具体的に何が達成されたのか、これから具体的に何を達成しようとするのかについて、結局何も政府与党から具体的な説明ができなかったという事実を営利企業におきかえてみると、こんなことになるのではないでしょうか。
営利企業が何かの大きな事業に予算を支出しようとするとき、その支出が何に益するのかの見通しが提案者から具体的に説明されないなら、それは無駄な支出と役員会や株主総会は判断するものです。ところが日本国は具体的なことを説明しないまま無駄な支出を繰り返す。失敗についての検証も反省もない。日本が企業だとしたらとっくに破綻していると思いませんか。事業計画の形式を整えただけで内容を具体的に検討しないのでは会社は経営できないと思いませんか。
日本国の今の「経営陣」である自公政権を、「株主」に相当する国民が選挙という「株主総会」で拒否しないと、こんな放漫経営の日本国は本当に破綻します。
この給油が今までに何の役にたったのか、これから何の役に立つのかを具体的に説明できないまま、憲法に衆議院三分の二再可決条項があるから今回の議決は違法ではないということと、国際貢献云々や対米協力の重要性という抽象的なお題目だけをかかげて今回の議決を支持する自公政権やその支持者は確実に日本の経営を破壊していると言って間違いありません。
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なるほどと思います。私も、
>日本の国会では、審議時間が何十時間経過したこと、参議院で衆議院の何割の審議時間を費やしたことが採決の時がきた条件とされるわけですが、なんと表面的で薄っぺらい基準でしょうか。費やされた時間ではなく、議論の中身の方が重要なのに。
これについては、与党は「審議が尽くされた」と主張し、野党は「審議が尽くされていない」と主張する場面をテレビの政治のニュースで見るのですが、テレビを見ている国民・視聴者からすると審議の内容も分からないのに審議が尽くされたのかどうかなんて分かるわけが無いと思います。マスコミもたまに政府案と民主党案の違いについては報道はするのですが、他の政党の案を殆ど報道しないなんていうのは、国民・視聴者の政治の選択肢を狭め、国民・視聴者の知る権利を侵害していると思います。まあ、公明党・共産党・社民党などの案を見る見ないは国民・視聴者の自由ですが、国会の少数勢力の案も知りたい人はいると思います。自民・民主二大政党中心の報道をするマスコミなんて多様化しているといわれる国民・視聴者のニーズにまったく応えていないと思います。マスコミのこんな報道姿勢が国民を政治音痴に導いていると思います。「審議時間を費やした、だから採決しよう」というなら、労働者たちの仕事の出来不出来に関係なく商品を出荷・納品する、1つ間違えば不良品を出荷・納品してしまいかねない、それと同じ理屈だと思います。
私の能力では村野瀬さんみたいに上等な記事を書く事は出来ないし、「ブログランキング」でも村野瀬ブログは私のブログよりも遙かに「週間IN」数が多いですし、私自身は村野瀬さんほどの情報収集能力もありませんが、そんな私の感想を書きました。
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